2025/11/21 21:58

「大切な試験前に風邪を引いてほしくない」「試合前に最高のコンディションで臨ませたい」
そう願うとき、どうすれば子どもの免疫力を高められるのか悩んでしまうのではないでしょうか。免疫力を高めるには、日々の生活習慣が何よりも大切ですが、サプリメントはそれを手軽にサポートしてくれる心強い味方です。

この記事では、免疫力を高めるための基本的な方法から、おすすめのサプリメント、そして失敗しない選び方のポイントまで、分かりやすく解説していきます。

免疫力を高める基本の方法

免疫力を高め、健康に過ごすには、まずは基本的な生活習慣を知る必要があります。

免疫細胞は「腸」から

腸内環境は私たちの免疫力と深く結びついています。体内の免疫細胞の約7割が腸に存在すると言われており、腸内細菌のバランスが免疫機能に直接影響を与えるからです。免疫力を高めるには、以下の食品を積極的に摂りましょう。

- プロバイオティクス:ヨーグルト、納豆、味噌、漬物など発酵食品に含まれています。生きた善玉菌を補給できるため、腸内環境を整えます。  
- プレバイオティクス:野菜、きのこ、海藻類、果物などに含まれる食物繊維や、野菜や果物に含まれるオリゴ糖のことです。善玉菌のエサとなりその増殖を助けます。

これらを同時に摂ることはシンバイオティクスと呼ばれ、より効率的に腸内環境を良好に保ち、免疫力アップにつながります。

「早寝早起き」は最高の薬

睡眠は、私たちの免疫システムがきちんと働くためにとても大切です。睡眠が足りないと、体を守る免疫細胞の働きが弱まり、ウイルスや細菌と戦う力が落ちてしまいます。そのため、風邪などの感染症にかかりやすくなってしまうのです。

子どもの免疫力を守るためには、夜更かしをせず、決まった時間に寝起きする習慣をつけさせましょう。寝る前のスマホやゲームは、脳を興奮させてしまい、質の良い睡眠を妨げるので、やめさせるようにしてください。

そして、子どもだけでなく、親御さん自身の睡眠も同じくらい重要です。心身の健康のためにも、家族みんなで「早寝早起き」を心がけましょう。

外で元気に遊ぼう

体を動かすことは、免疫力を高める上で非常に有効です。適度な運動はストレス解消にもなり、筋力を維持することで筋肉内のアミノ酸によって免疫細胞が活性化されます。これにより、ウイルスや細菌への抵抗力が高まるのです。

親子で一緒に楽しめる運動として、公園で思いっきり遊んだり、近所をウォーキングしたり、サイクリングに出かけたりするのはいかがでしょうか。高学年のお子さんには、体力向上や運動能力アップを意識させる声かけも効果的です。週末の家族レジャーに、自然の中で体を動かす計画を組み込むのもおすすめです。遊びを通して、楽しみながら健康な体と強い免疫力を育みましょう。

ストレスは免疫の大敵

現代社会では、子どもも大人もさまざまなストレスを感じやすい状況にあります。過度なストレスは、自律神経のバランスを崩し、結果として免疫力の低下につながることが分かっています。ストレスを溜め込みすぎないよう、意識的に対処することが大切です。

ストレスを和らげる方法にはさまざまなことがありますが、中でも好きなことに没頭する時間を作ること、家族とゆっくり会話を楽しむことなどがおすすめです。アロマの香りでリラックスすること、ヨガや瞑想で心身を落ち着かせることも良いでしょう。それぞれのライフスタイルに合った方法で、日々のストレスを上手に解消し、すこやかな免疫力を保ちましょう。

免疫力を高めるサプリとは?おすすめ商品も紹介

免疫力を高めるサプリとは、体の免疫機能をサポートする栄養素・成分を含むものです。ここでは、各栄養素の特徴と、おすすめ商品をご紹介します。

1.乳酸菌・ビフィズス菌(善玉菌)

善玉菌として知られる乳酸菌やビフィズス菌を含むサプリメントは、免疫力アップをサポートします。これらの菌を補給することで、腸内環境が整い、免疫細胞が活性化されるため、風邪や感染症に負けない体づくりに役立ちます。また、アレルギー症状の緩和にもつながると考えられています。

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【おすすめ商品】&GUMI(アンドグミ)
腸内環境を整えるには、毎日の腸活が大切。「&GUMI(アンドグミ)」は、おいしく手軽に腸活ができるグミタイプのサプリメントです。1粒に乳酸菌が約1000億個も含まれているため、効率よく善玉菌を補給できます。着色料やアレルゲンを使っていないので、子どもから大人まで、どなたでも安心してお召し上がりいただけます。ヨーグルト風味で、おやつ感覚で続けられるのがうれしいポイント。親子で美味しく、気軽に腸活を始めたい方におすすめです。
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2.ビタミンC

ビタミンCは、免疫細胞の働きをサポートする重要な栄養素です。白血球の機能を高め、ウイルスや細菌への抵抗力を上げる働きがあります。また、強力な抗酸化作用を持ち、免疫細胞が活性化する際に発生する活性酸素から体を守る役割も担います。水溶性のため体内に蓄積されにくく、こまめな補給が大切です。

【おすすめ商品】親子deビタミン
コンスタントに摂る必要があるビタミンCは、毎日無理なく続けられる商品であることが大切です。ファンケルの「親子deビタミン」は、ラムネのように噛んで食べられるチュアブルタイプです。ビタミンCだけでなく、健康維持に欠かせないビタミンB1、B2も補給できます。

3.ビタミンD

ビタミンDは、免疫機能の調整に欠かせない栄養素です。免疫細胞の働きを助け、ウイルスや細菌に対する体の防御システムをサポートします。また、風邪やインフルエンザ、肺炎などの感染症を予防するだけでなく、悪化防止にも関与すると考えられています。ビタミンDは、食品から摂取するだけでなく、日光を浴びることでも体内で生成されます。

【おすすめ商品】こどもDHA+ビタミンDドロップグミ
ビタミンDは魚や卵に多く含まれますが、食事だけで補うのが難しい場合は、サプリメントで手軽に摂取するのも良い方法です。ユニマットリケンの「こどもDHA+ビタミンDドロップグミ」は、子どももよろこぶ美味しいピーチ味のグミ。ビタミンDと、子どものすこやかな成長に欠かせないDHAを一緒に摂ることができます。

4.亜鉛

亜鉛は、免疫細胞が正常に機能するために欠かせないミネラルです。新しい細胞を作り出すのを助け、免疫システムの働きをサポートします。特に、亜鉛が不足すると、免疫細胞が十分に働けなくなり、風邪などの感染症にかかりやすくなると言われています。牡蠣や肉類、魚介類などに多く含まれます。

【おすすめ商品】のびあEX
亜鉛を含む食品が苦手な場合は、サプリの利用もおすすめです。CUSPY「のびあEX」はぶどう風味のチュアブルタイプ。1日2粒で、子どもが1日に必要な亜鉛のほとんどがカバーできます。さらに、不足しがちな鉄分やカルシウムも配合されているため、成長期の子どもの健康を多角的にサポートします。

失敗しないサプリ選びのポイント

数えきれないほどのサプリメントが販売されているため、「どれを選べばいいか分からない」「口にするものだから安心して選べるものがいい」と悩む方も多いのではないでしょうか。ここでは、サプリメント選びで特に押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

子どもが嫌がらずに飲めるか

サプリは毎日継続することが重要なため、子どもがよろこんで続けられる商品を選びましょう。味や形状は、続けやすさを左右する大きなポイントです。

- グミ  
- チュアブル  
- ドリンク  
- ゼリー  

など、お子さんが抵抗なく食べられるタイプを選びましょう。また、親子で一緒に摂れるサプリメントなら、楽しみながら家族の習慣にできます。

品質や安全性は信頼できるか

品質や安全性を確認するには、
- GMP認定工場で製造されていること  
- 残留農薬検査の有無  
- アレルギー物質の明確な表示  
などをチェックしましょう。これらの情報がパッケージや商品サイトにしっかり記載されている製品は安心です。

また、子ども向けサプリを選ぶ際は、大人と必要な栄養量が異なるため、子どもに特化した配合であるかどうかも重要なポイントです。

納得できる価値があるか

サプリメントは、単に安いからという理由で選ぶのではなく、その製品が提供する価値で判断することが大切です。価格だけでなく、配合されている成分の質や配合量が、本当に自分の目的に合っているかを確認しましょう。

また、長く続けるためには、無理なく続けられる工夫がされているかどうかも重要なポイントです。  
定期購入の柔軟性や、飽きずに続けられる飲みやすさ、サポート体制が整っているかなど、総合的に比較検討して、納得のいくものを選びましょう。

口コミは参考にしつつ過度な期待はしないこと

サプリメントを選ぶ際に口コミを参考にするのは良い方法ですが、あくまでも個人の感想であることを忘れてはいけません。サプリは医薬品ではないため、効果には個人差があります。

「飲むだけで大丈夫」と過度に期待せず、あくまでも栄養補助食品として、日々の食事や運動と合わせて活用しましょう。

サプリに関するQ&A

ここでは、サプリに関してよく聞かれる疑問について答えました。


Q.普段飲んでいる薬との組み合わせは大丈夫?  

A.かかりつけ医や薬剤師に相談しましょう

サプリは食品に分類されますが、普段飲んでいる薬との飲み合わせによっては、薬の効果を弱めたり、逆に強くしすぎたりする可能性があります。予期せぬトラブルを防ぐためにも、サプリを始める前に、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談するようにしましょう。


Q.何歳から飲ませて大丈夫?  

A.製品によって異なります

製品ごとに対象年齢が設けられています。特に、グミやチュアブルといった咀嚼(そしゃく)が必要なサプリメントを、咀嚼・嚥下機能が未熟な小さなお子さんに与える場合は、誤ってのどに詰まらせないよう、細心の注意を払いましょう。必ず製品の表示を確認し、子どもの発達段階に合ったものを選ぶようにしてください。


Q.複数のサプリを一緒に飲ませてもいい?  

A.基本的には1種類から始めましょう

複数のサプリメントを併用する場合、特定の栄養素を過剰に摂取してしまう可能性があります。例えば、脂溶性ビタミン(ビタミンA・D・E・K)などは、体内に蓄積されやすいため、過剰症のリスクも考えられます。複数のサプリメントを検討している場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

免疫力を高めるサポートアイテム「サプリ」を上手に利用しよう


サプリは「魔法の薬」ではなく、あくまで日々の食事や運動、睡眠といった健康的な生活習慣をサポートするためのものです。まずは、家族みんなで規則正しい生活を送ることが、強い免疫力を育むための何よりの近道。その上で、毎日の食事で補いきれない栄養素があると感じた場合に、サプリを上手に活用しましょう。

【執筆者プロフィール】

端場 愛

管理栄養士として、中高生から高齢者まで幅広い世代の栄養管理に従事。食べ物と体の関係を分かりやすく伝えるために、栄養食育ライターとして活動中。"今日よりもちょっとだけ健康になれるような情報"を提供するのがモットー。2児の母である経験を活かし、ママやパパの気持ちに寄り添った情報を発信。